『いつでも』『どこでも』24時間、自宅に居ながらにして本格的な占いが楽しめる”電話占い”ですが、その手軽さゆえに依存症に悩む人が多いという問題もあります。
なぜ電話占いに依存してしまう?
これが電話占いに依存してしまう理由です。
人は快感を感じたときに脳内ではドーパミンという神経伝達物質が分泌されます。ストレスなどで脳内のバランスが崩れていると、ある行動をした時のドーパミン量を異常に感知してしまい、それを脳が記憶します。するとドーパミンを脳が求めすぎてしまいその行動をしなくては満足できなくなってしまう状態を依存と言います。
電話占いを利用する人の多くは現状に悩みを抱えており、それによって強いストレスを感じています。占い師に相談することでその悩みが解消したり、気持ちが和らぐことから、ついついすがりたくなってしまうのも納得です。
ある行動や思考と結びついた行動を取ってしまうことをトリガー=引き金と言いますが、電話占いに依存してしまう人の考えもこれと似ています。辛いこと、悲しいことが続くと誰かに悩みを打ち明けずにはいられず、脳裏に電話占いが浮かんでしまう状態が電話占いの依存状態です。
電話占いに依存しやすい人の傾向
- 強いストレスを感じている
- 周りの人に受け入れてもらえていない、認めてもらえていないと感じている
- いつも孤独を感じている
- 強い劣等感を持っている
これらに当てはまる人は電話占いに依存しやすい傾向があります。心が弱っている状態なので、この辛さから逃れるために電話占いに頼ってしまうからです。そして、それを続けているうちに電話占いをしていないと不安で仕方ないという電話占い依存になってしまうのです。
もし電話占いに依存してしまったら
依存しなくても大丈夫という状態の脳に戻すことが必要ですが、依存してしまった脳を元に戻すという薬はありません。つまり、依存対象から離れるしか方法がないということです。
最近では、恋人との思い出を断ち切りたいときには思い出の物品を全部捨ててしまうことを断捨離と表現しますが、占いを頼りにしてしまう生活を断ち切りたいときには、利用している番組すべてを退会し、アクセスできない環境をつくるなど、自分自身でサービスを断ち切るための努力が必要になります。